生前整理を行わなかったときの一番大きな問題は、残った家族、親戚に争いが起こる可能性が高くなることです。
財産分与の争いは思ってもみなかった人から出てくることはよくあります。

小さいころあれをもっていたはずだからそれを私にくれとか。隠してるだろうとか。
物ならばある程度対応できますが、土地や有価証券などお金が絡むものは、大変醜く、かつ大変なことになります。

時には殺傷事件にまで発展することがあります。
まさか自分の家族がと思うかもしれませんが事件の多くは、ありえないと思っていたところで起こります。
知っていれば回避できるトラブルも思いもよらないところで起こると大きなトラブルとなってしまうことがよくあります。

物を整理し目録と処理方法を書き残すことで、そういった前述のようなトラブルから家族を守ることができます。
物を整理し書き残す、たったそれだけのことで家族がそういった事件に巻き込まれることも遺品整理に苦労させることもなくなります。

・残った家族の負担を軽くすることができます。
　特に一人暮らしだった場合には、どのように生活していたか想像がむずかしく、
　遺族にとって遺品の処理が大変な苦労となります。

・遺産の相続などのトラブルを回避しやすくなります。
　保険、年金、通帳、有価証券、管理所、所有する財産はもとより、
　特に連帯保証人になっていたりする場合には、負の遺産もご遺族へ相続されます。

　それに備え遺言状を残して残ったご家族に迷惑がかからないようにします。
　遺言状は、司法書士、弁護士などを頼む方がいいですが書き残しておくだけでも残ったご家族へかかる負担は軽くなります。
　
・突然死や認知症など急に亡くなった場合でもご家族への負担を減らすことができます。
　交通事故や病気、認知症など唐突にご遺志を伝えられなくなることがあります。
　そのような時に備え、身の回りを整理しておくことで残ったご家族の負担を軽くすることができます。

生前整理は年齢にかかわらず早ければ早いに越したことはありません。
毎年更新しておくことで生活空間が整理され、生活そのものも心もすっきりした状態で過ごせるようになるというメリットもあります。

健康で過ごしていても、不慮の事故で死を迎える可能性はどなたにもあります。
ですが、健康に生活している時にはご自身が体験していてやっておくといいとわかっていてもなかなか行動に移せません。

実際には、
生前整理を始めるほとんどの方は、年齢が高い方で物や資料を多く持った方です。
早い方で平均寿命の１０年ほど前ぐらいから、遅い方でも平均寿命の３年ほど前ぐらいから人生の最期に向け意識し始めるようです。

日本人の男性の平均寿命は80歳、健康寿命は70歳、女性の平均寿命は87歳、健康寿命は73歳ぐらいです（平成22年)。
そのため、生前整理は思ったより大変な作業になりますので健康寿命のやや手前から始めるのが良いと思います。
体の老いは１年と言わず小さなきっかけで急に動きが悪くなったり痛みが出たりします。

生前整理は、このような作業になります。

・必要なもの不要なものを仕分けします
　断捨離などでよく言われるのが今使っていないものは処分するということです。

　物品の場合、家族に欲しいか確認することも思いを断つきっかけになります。
　どうしてもご自身で思いきれないものはダンボール箱などに「処分」と書きまとめておく方法もあります。

・不用品を処分します
　実際に処分を決めた物は、一度リサイクル業者などの買取サービスを利用すると便利です。
　リサイクル業者は、リサイクル可能なものは買取ってくれ廃棄するものの処分料金から差し引いてくれます。

　単純に廃棄、引き取りだけをする業者もありますので事前にご確認ください。
　特に軽トラックなどで回ってくる業者のほとんどは、処分専門で処分料金を支払うだけになります。
　また、処分だけになりますが格安で(1個500円～1000円ぐらい）処分してくれる市町村もあります。

・財産目録を作ります
　所有する権利書や有価証券などの所在を明確にしておきます。
　特に借金や連帯保証人は、相続の対象になりますので迷惑がかからないように関連書類を整理しておきます。
　場合によっては司法書士、弁護士を頼み遺言状を作成するなり適切に処理できるようにすることが大切です。

・生前贈与を行うようにします
　生前贈与は、必ずではありませんが遺産相続時に大きな税金がかかってしまうことがあります。
　遺族間でのトラブルを回避するためにも節税の意味でも、なるべく生前に贈与しておいた方がよいでしょう。

　生前贈与は、税法に絡みますので司法書士、弁護士に相談しながらなるべく税金がかからないようにします。
　生前贈与によって遺産から贈与分を差し引かれることもありますので贈与される方と司法書士、弁護士に相談しながら決めるのが無難です。

私の両親も生前に整理をしないまま旅立ってしまいました。
おかげさまで亡くなった後で親孝行をさせられる羽目に・・・(涙）
物がたくさんあり、
・どこになにをいれていたか
・遺言とか書いていたか
・保険証はどこにあるのか、そもそも保険に入っていたのか
・銀行や郵貯に口座はあるのか？
・見えてる以外にへそくりとか現金はあるのか？
・価値があるものはどれか、専門分野が違うので全然わからん！
・おやじー！奥の棚動かしてないから前に出すの３人がかりだぞー！
・これ一回で廃棄するのって金かかりすぎる～～～。細かに廃棄しておいてくれよ～。
などなど。

生前整理しておいてってお願いしたでしょう！せめて目録だけでも～～。
手伝うから整理しようよとか言って、整理しておいてもらえばよかったと後悔の念が堪えません。
残る人のために是非生前整理をお願いします。家族からのお願いです。

積み重ねてきたものの整理ですから量も多く不用品の処分や財産目録などは案外大変です。

そのため途中で挫折してしまう方も多くいらっしゃいます。
広げたまま放置してしまって逆にわけがわからなくなるなったというお話はよく聞きます。

そういう不安がある方は業者を使うことをお勧めします。

生前整理の業者と言っても仮に同じ料金見積もりだとしても整理の仕方はさまざまです。

県内の多くの業者は県内ならば出張費も必要なく、無料で見積もりをしてくれます。

また業者的には、お客さまと直接打ち合わせができるため正確なお見積りをお出しでき、
加えて見積もり時にご事情を加味したアドバイスなどもできますので多くの場合、
直接のご依頼は歓迎されます。

弊社へ直接のご依頼は、こちらのフォームからご連絡ください→無料見積り申込みフォーム

生前整理を行うには特に資格など必要ありませんが、
遺品整理士などの資格を取得しノウハウやスキルのある業者に依頼することをお勧めします。

実際に顔をあわせて誠実さやきちんと見積額の説明をしてもらえたかなどを確認するのがいいと思います。

生前整理業者選びのポイント

・誠実さ

・気配り
　思いもよらないところに大きなものがないかなどの気配り。
　予想外の物が出てくると作業工数が大きく増えることがありますので
　そういったことのないように丁寧にチェックします。

・見積もりの丁寧さ
　見積もり額の根拠をきちんと説明してくれるか
　後々、内容の食い違いを防止することはお客様、
　業者にとってプラスに働きます。

・状況をヒヤリングしてくるか
　これは、必ずと言うことではありませんが、
　ご依頼主おひとりおひとりに人生があります。
　廃棄とされたものの中に紛れてしまったものを
　廃棄処理せず再確認しながら作業するために
　ざっくりとしたヒヤリングを行う業者があります。

・処分品の分類
　基本的には、ご依頼者様に事前に分類していただきます。
　ご依頼者様が分類が困難な場合には、一部屋一品ごと聞き取りを行い分類させていただくことも可能です。

　その際にはアドバイスも行わせていただいております。
　例えば、着物などは実際には残されていると処分に困るものです。
　そのため、思い出の1枚と譲渡分だけを残すといった感じです。

・処分
　処分が決まったもの、残すものにマークを付けご依頼者様に確認していただきます。
　ご依頼者とともに処分品、残留品の画像を撮影し作業を開始します。
　作業終了後再びご依頼者様とともに残した品物の画像を撮影します。

・財産目録の作成のお手伝い
　財産目録の作成は、財布の中身が目的で近寄ってくる親族（子供や孫）が表れることも多くあります。
　ですので、ご家族にも内密に司法書士を含めて公正証書を作成することをオススメしております。

・お客様に安心で安全なサービスをご提供
　企業には守秘義務(相手先で知りえた情報を口外しない)が課せられています。
　弊社は、守秘義務の徹底を心がけております。

　また、そのような守秘義務、お客様への態度、素行、虚偽、盗難などに配慮し、
　当社直属のスタッフのみで構成しております。

　現場スタッフは、入社２年以上の信頼できる特殊清掃士・遺品整理士を１名配置いたします。

　東北大震災では多くの整理業者が入り遺品などの片づけを行いました。
　ですが、心無い業者も多くトラブルが少なからず発生しました。
　そのような疲弊し傷心しているお客さまの更なる心労・苦痛を目の当たりにし、
　居てもたってもいられず会社(当初個人業)を興しました。
　そのため弊社はお客様によりそった作業を行っていると自負しております。

株式会社 彩棟の生前整理の流れ

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