遺品整理を自分でやると考えた時に注意すべきこと

家族や親族が亡くなった後、必ず発生するのが遺品の整理です。
遺品の整理は必ず自分でやらなければならないことはありますが、それ以外は人に頼むことができます。

自分で遺品整理をおこなう場合、気持ち的なものも含め、何を行えばよいかわからず、なかなか取りかかれないと言うことが多いようです。
この記事では、自分で遺品整理を行う場合のやり方を紹介します。



遺品整理を自分でやる場合

遺品整理を自分でやる場合、まず、整理する遺品にどんなものがあり、どのように処理するかを知らないといけません。
この章では遺品整理の作業内容と作業の方法を紹介します。


整理する遺品

土地、家屋などの資産
お亡くなりになってから49日前後に処理するのが一般的とされています。
ですが、家族、親族などとの話し合いが必要になるため簡単に決めることができないものです。

昔なら、家を継ぐものが総取りになるのが当たり前でしたが現代では話し合いで解決しない場合、均等に分配する形にされています。

調停などを行うと土地評価額などを現金で渡す等遺産相続者にとって非常に負担がかかるような制度になっています。
土地、家屋を使用しない場合ならば現金化して分配すればいいのですが、使用続けなければならない場合には現金を用立てる必要があります。
また評価額が1000万を超す場合二重課税される仕組みになっており、もらうだけの相続人は問題ありませんが家を継ぐものにとって最悪の状態に追い込まれる可能性もあります。

そのため、話し合いがうまく進まない場合は、なるべく早く弁護士なりを立て調停してもらうのが良策です。
ただし、この弁護士に関しても親身になって相談に乗ってくれる弁護士、そうではない弁護士がありますので弁護士選びも慎重に行わなければなりません。

親身になってくれる弁護士でも、手腕が異なります。
相手に言い負かされるような弁護士も少なくありません。
それでも異常なほど高額な対価を取られます。

法テラス等で紹介される弁護士、市町村の無料相談で消化される弁護士は要注意です。
弁護の仕事は高額なため地方の腕の悪い弁護士は案外仕事がなかったりします。
それの弁護士を紹介するのが法テラスなどのサービスです。

もちろん、例外ではありません。
法テラスだからといって鵜呑みにせず、きちんと担当となる弁護士にこちらの希望を伝え、弁護士の対応方針を確認し、人柄を見て選ぶことが重要になります。

家財、書籍、衣類など
家財は、現金化できるものとできないものがあります。
家財に関してはリサイクルショップに見積もってもらいます。

書籍は業者に依頼すると廃棄となりますので基調と思われるものは古本屋に見積もってもらうのも手です。
ただ、最近は地方の古本屋さんが減りなかなか難しいと思われます。
ネットなどで買い取り業者を探し、そこに見積もりをお願いするのが一般的になると思います。

衣類に関しては着物類は着物やさんをあたってみてください。

現金化できなかったものは、廃棄処分となります。

処分するものは、量が少なければゴミの日に出すのも手ですが、廃棄業者に依頼するのが一般的です。
ただし、処分に費用がかかります。

何年もかけて少しづつゴミの日に出すという方法もあります。
ですが、タンスなどの大きなものは業者に頼むのが一番楽な方法です。

余談ですが、遺品整理業者に見積もりを依頼すると大抵は「遺品整理」として廃棄料金を提示されます。
本来の遺品整理は、必要品と不用品の仕分け、不用品回収と適切な処理、家財の搬出、整理後の簡易清掃などです。

見積もりの時に作業範囲を細かく確認するようにしてください。


遺品整理を自分でやるか業者に頼むか

前述のように遺品の整理で大変なのは土地家屋有価証券などの価値の高いものの処理です。
法的なことも絡むので、そちらは別記事にしますが、ここではそれ以外の家財などについて紹介します。

遺品整理そのものが気持ちの問題もあり殆どの場合なかなか進めることができないのが現状です。
また必要品、不用品を取り出してきて自分で振り分けるのも重労働です。

そのため、すべてを業者に依頼するのではなく手間予労力のかかることは業者に依頼するのが賢い遺品整理の仕方になります。

方法としては、遺品の分類を業者に頼みます。
奥にあるものを出してもらうという作業です。

それを見定め必要品、不用品を仕分けます。
仕分けた後で業者に依頼し処分してもらいます。


遺品整理を自分でやるときのメリット、デメリット

遺品整理を自分でやるときのメリット
  • 淡々と時間をかけて進めることができる。
  • 低費用で行うことができる。

遺品整理を自分でやるときのデメリット
  • 整理後に相続人間でトラブルが発生しやすい。
  • 遺品と向き合うことが辛くなかなか進まない。
  • 遺品を整理することに罪悪感を覚える。
  • ご自身で頑張りすぎて体調を壊すことがある。
  • 遺品に対する考え方が家族、親族と異なり処理できなくなる。


遺品整理を業者に頼むときのメリット、デメリット

遺品整理を業者に頼むときのメリット
  • 体力作業を依頼することができる。
  • 短時間で整理を終えることができる。

遺品整理を業者に頼むときのデメリット
  • 価格のみで業者を選び単なる遺品の処分になり必要品、不用品関係なく処分されてしまう。
  • 業者によっては。遺品整理士がいなかったりと業者選びに手間がかかる。
  • 費用がかかる

遺品整理を自分でやる

遺品整理を自分でやるとした場合でも、必要最低限の部分を自分でやるとした方がコスト的にも体力、精神的にも良策とお考えください。
コストは多少かかりますが、必要品、不用品を振り分ける作業に付き合ってくれる業者ですとアドバイスをもらうことができ気持ち的にも楽に進めることができます。

失敗しない遺品整理業者選び

対面で見積もりをお願いするようにします。
見積もり時にその方の人柄、遺品整理士の有無、作業への参加などを確認します。
また作業範囲、オプションサービスなども確認します。

なるべく数社の見積もりを取るのが良策です。

遺品整理を自分でやる場合のまとめ

遺品整理は、高額なものは法的な問題に発展することが多いので注意が必要です。
最初から司法書士を頼んで助言を受けるか弁護士に処理してもらうのがいいこともあります。

入り口は、法テラスでも無料相談会でも構いませんが、弁護士選びは必ず面接して方針を確認します。
意見や性格が合わないと思ったら他の弁護士を探しましょう。

そのほかの遺品の処分をすべて任せてもらえるよう家族親族に了解を取るようにします。

これもなかなか了解しない家族、存続がありますので遠くの親族ならば、「送料を負担」してもらって「送るので処分よろしく」ということにするのもいいと思います。
一品に関しては、他の物との交換等話し合いましょう。

自分が必要ないと思っても全部好きにしていいと相手任せにしないことです。
「恩」を感じない人も多くなりがめつく様々なものをむしり取ろうと刷る人もsくなくなりません。
まさかあの人が。。と思うような人でもよくあることです。

これらの相談も含め業者に依頼するのが良策だと思います。
もちろん、こういった相談を受け付けない業者も多いので依頼する場合には必ず確認するようにしてください。



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